インドネシア大学への留学について

こんにちは!
今回は、インドネシア大学への留学を考えていらっしゃる方向けに、少しでも参考になればと思いちょっとしたレポートを書きます😋


インドネシア大学にて半年間の交換留学
                           
1. 交換留学を選んだ理由
交換留学のメリットは、大きく分けて二つあります。まず一つは語学コースではなく、留学先の学科の授業を現地の学生に交じって受講できることです。もちろん授業の内容を追い、課題をこなすのは大変ですが、現地の大学生ととても親しくなることができます。現在インドンネシア大学人文学部インドンネシア文学学科に在籍しており、インドネシア学科の通常授業を五科目受講しています。留学前に想像していたこととは異なり、普段の授業において、留学生であることが考慮されることは全くありません。インドネシア人の学生と同じ課題を同じ期間内に提出する必要があります。しかし、このことは私の語学力向上に大きくつながったと感じています。二つ目のメリットは、大学の単位が交換でき、4年で卒業ができるということです。私の場合、4年で大学を卒業することが、留学するうえでの条件だったので必然的に交換留学を選択することになりました。
 
2. 留学前と留学後のギャップ
   まず、インドネシア大学への交換留学が決定した際に一番困ったことは、情報が少なかったことです。交換留学ではほとんどの手続きを自身で行う必要があります。しかし、過去にインドネシア大学への交換留学を経験した先輩のデータが大学に存在せず、大学の手続きに関しては手探りで行い、不安が募るばかりでした。どの科目を受講したらよいか、どこに住むのがよいか、授業の開始・終了時期など疑問点が多く、インドネシア大学とのメールでのやり取りもスムーズにいかないまま出発の日を迎えました。しかし、スカルノハッタ空港についた瞬間から、私の不安はすべて解消されました。インドネシア大学にはバディークラブという留学生をサポートするボランティア団体が存在し、生活面・学習面で全面的にサポートしていただけます。留学生一人、一人にインドネシア大学の学生が一人ずつ割り当てられます。私は、空港までピックアップに来ていただき、ビザの手続きや履修登録など全て問題なく終えることができました。また、私にとってはバディーとしてだけではなく、なんでも悩みを話せる親友になりました。
   留学前は、日々の生活では100%インドネシア語を使用することを想像していましたが、実際には英語50%、インドネシア語50%という生活です。なぜなら、インドネシア大学には約200人の留学生がおり、世界中の大学生と交流できます。オランダ、イタリア、フランス、ドイツ、オーストラリア、韓国、タイ、ミャンマー、マレーシア、ブルネイなどの国からの友人ができました。しかし、彼らの多くはインドネシア語を学ぶためではなく、英語でそれぞれの専攻の科目を受講しているため、彼らとの会話は英語です。そして、生活しているアパートも同じなので授業後や週末はインターナショナルステューデントと出かけることが多いです。
 
2. インドネシア大学
 インドネシア大学はインドネシア国内でトップの大学です。そのため優秀な学生が多く、私の所属するインドネシア文学学科には学生でありながら、ジャーナリストやブロガーとして活動する友人が多くいます。また、大使館で働くことを目指す学生や、留学を経験した学生も珍しくなく、そうした学生から日々刺激を受けています。
 インドネシア大学はとても規模が大きく、それぞれの学部がそれぞれの食堂や売店、レストランなどを持っています。大学内には病院や四階建ての図書館、留学生をサポートするインターナショナルオフィス、劇場、ダンスホールなど様々な設備が完備されています。学内には無料バスが運行し、無料で自転車を借りることもできます。クラブ活動やボランティア活動の団体も数え切れないほど存在します。私はフットサル、バスケットボールのクラブに所属しています。また、キャンパス内では毎日のようにイベントが開催され、学生が一からイベントを作り上げます。日本の大学祭とは異なり、イベントのスポンサーとなる企業を探し資金集めをするところから始まります。学生はそれぞれ自身の役割をもち活動します。広告制作担当、SNS担当、経理担当など、学生の活動の域を超えたイベントづくりに驚かされました。私も何度かイベントの運営に携わらせていただき、貴重な経験をすることができました。
 インドネシア大学に交換留学する場合、二つの選択肢があります。通常の授業(レギュラースチューデント)を受講するものと、BIPA(Bahasa Indonesia bagi Penutur Asing)プログラムを受講するものがあります。私は前者ですが、BIPAプログラムはインドネシア語をしっかりと学ぶことができるため、BIPAを卒業した学生は皆、流暢にインドネシア語を話すことができるようになっています。
 
1 Penulisan Kreatif
 この授業では、毎週短編小説を書く課題が課されます。講義内ではその添削が行われ、小説の書き方を学びます。いくつかのクラスに分かれており、教授によって授業のスタイルは全く異なりますが、基本的にこの講義で学ぶのは「書くこと」です。
2 Kebudayaan Indonesia
 この授業は英語で行われ、インドネシアの文化について学びます。セメスターの前半は大学院生らによって講義が行われますが、すでに南山大学で学んだことばかりで、あまり新たな学びはありませんでした。セメスターの後半は、火曜日に開講されていた講義が突然土曜日に変更され、フィールドトリップが三回ほど行われました。その体験をもとにビデオを作成し、プレゼンテーションを行います。しかし個人的には、この講義を受講したことは失敗だったと感じています。大学院生によって講義が行われるため、講義の内容が薄いうえ、スケジュール変更や休講が頻繁に起こります。
3 Kemahiran Bahasa Indonesia
 この講義は週に二回開講されます。文法は初めの数回で終了し、その後はプレゼンテーションを行っています。この授業は、しっかりとしたインドネシア語を学ぶことができる良い機会となっています。
4 Sastra Bandingan
 この講義では世界の文学作品とインドネシアの文学作品を比較することを目的に授業が進みます。私は、クラスの中で唯一の日本人であるため、よく日本文学にについて質問されます。しかし文学に詳しくないため、出発前に日本文学について事前に学んでおく必要があったと感じています。基本的に授業内容は興味深いですが、期末試験として10ページ以上の論文が課されているため簡単な科目ではありません。
5 Sastra Populer
 インドネシアの有名文学作品について分析する授業です。インドネシア学科の学生の最終セメスターのために開講されているため、授業内容をフォローし、課題をこなすのに苦労しています。中間・期末と二度、10ページ程度のレポートを提出する必要があります。このレポートを書くには一冊小説を読まなければならないので、レポートを書くことよりも、文学用語の詰まった小説を読むことに時間を要します。
 
3. デポックでの生活
 大都会のジャカルタから電車で一時間ほどの場所に位置するデポックはまさに学生の街です。学生が学習できるWi-Fiのあるカフェが数多く存在し、モールや大きな本屋(グラメディア)もあり、学生生活を送るのに適した環境といえます。さらに、ジャカルタも近いため、インターンシップに参加する機会も多くあります。物価はジャカルタと比較すると安いものの、ほかの地方(ジョグジャカルタやバンドンなど)と比較すると高いです。空港へは二時間ほど要しますが、大学付近から空港バスが出ているため、簡単に空港に行くことができます。生活費は家賃、光熱費、食費、旅費などすべて含めて約7万円です。二年前にジョグジャカルタで語学研修に参加した私にとっては、予想を上回る金額でした。


とっても長文になってしまいましたが、どなたかのお役にたてたら幸いです😌

Sekian dan Terima kasih💖

Bodo Amat〜21さいインドネシア留学日記〜

インドネシア留学中の出来事を気まぐれにまとめます😌

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